Surfaceのキーボードが反応しない|タイプカバーが認識しないときの原因と直し方

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いつも通りタイプカバーを装着した。
なのに、キーを叩いても何も入力されない。

タッチ操作はできるので、Surface自体は動いています。
でもキーボードだけが無反応。この状況、地味に困りますよね。

タイプカバーの不調は、Surfaceのトラブルの中でもかなり相談の多いテーマです。
理由は構造にあります。この記事では、そのあたりから順に解きほぐしていきます。

この記事でわかること

  • タイプカバーが壊れやすい構造上の理由
  • 症状別に見た原因の切り分け方
  • 端子清掃からドライバー再設定までの手順
  • 買い替えるべきか、本体修理かの判断基準

タイプカバーは、なぜトラブルが多いのか

まず構造の話をさせてください。
ここを理解すると、対処法の意味がわかります。

接点がむき出しの「物理接続」です

タイプカバーは、BluetoothでもUSBでもありません。
本体下部にある金属の接点に、マグネットで直接くっつく方式です。

電気信号を物理的な接触でやりとりしています。
つまり、わずかな汚れやズレでも通信が途切れるのです。

折り曲げ部分に負担が集中します

タイプカバーは、根元でパタパタ折れ曲がる設計になっています。
この折り目の内側を、細いフレキシブルケーブルが通っているのです。

フレキシブルケーブルとは、薄いフィルム状の配線のことを指します。
毎日開閉していると、ここに折り癖がついて断線しやすくなります。

薄いぶん、湿気や圧力に弱いところがあります

カバンの中で他の荷物に押される。
梅雨時に湿気を吸う。こうした要因も、内部回路の不調につながります。

症状で原因を絞り込みます

症状 疑わしい原因 優先して試すこと
まったく反応しない 接点汚れ/認識の失敗 着脱し直す・端子清掃
一部のキーだけ効かない 内部断線/キー故障 買い替えを検討
タッチパッドだけ動かない 設定/ドライバー 設定とドライバー確認
接続が頻繁に切れる マグネット緩み/端子変形 装着角度を変えて確認
認識はされるが入力できない ドライバー・ファームウェア 更新と入れ直し

「一部のキーだけ」という症状は、ほぼ物理的な故障です。
ソフト側の操作で直る見込みは低いでしょう。

対処法:この順番で進めてください

手順1:いったん外して、付け直す

拍子抜けするかもしれませんが、これで直ることは本当に多いです。
何かの拍子に、認識だけが外れていることがあります。

  1. タイプカバーをしっかり引き離してください。
  2. 5秒ほど待ちます。
  3. マグネットが「カチッ」と吸い付く感触を確かめながら装着しましょう。

2〜3回繰り返してみてください。
半端な位置で付いていたケースは、これで解決します。

手順2:接点を掃除する

本体を裏返すと、細い金属の接点が並んでいます。
タイプカバー側にも、対応する接点があります。

乾いた柔らかい布で、両方を軽く拭いてください。
眼鏡拭きのようなマイクロファイバークロスが向いています。

水や洗剤は使わないでください。
どうしても汚れが落ちないときは、無水エタノールを少量つけた綿棒を使います。ただし、しっかり乾かしてから装着してくださいね。

手順3:Surfaceを再起動する

タッチ操作でスタートメニューを開いてください。
そこから通常の再起動を実行します。

これで直らないなら、強制シャットダウンを試しましょう。
Pro 5以降とLaptopなら、電源ボタンを20〜30秒長押しします。
Pro 4以前とBook初代は、音量アップ+電源を15秒同時押しです。

手順4:完全シャットダウンを実行する

Windowsには「高速スタートアップ」という機能があります。
前回の状態を一部保存して、起動を速くする仕組みのことです。

便利な反面、周辺機器の認識トラブルを引きずることがあります。
これをリセットするのが完全シャットダウンです。

  1. スタートメニューから電源アイコンを開きます。
  2. Shiftキーを押しながら「シャットダウン」をタップしてください。
  3. 完全に電源が落ちたら、10秒待ちます。
  4. 電源ボタンを押して起動しましょう。

キーボードが使えない状態では、Shiftキーが押せませんよね。
その場合は、画面上のスクリーンキーボードで代用できます。

手順5:ドライバーを入れ直す

タッチ操作かUSBキーボードで作業してください。

  1. スタートボタンを長押し(右クリック)し、「デバイス マネージャー」を開きます。
  2. 「キーボード」の項目を展開しましょう。
  3. 表示されたデバイスを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選びます。
  4. 「ヒューマン インターフェイス デバイス」の中にある関連項目も、同様に処理してください。
  5. Surfaceを再起動します。

再起動すると、Windowsが自動でドライバーを入れ直します。
ネットにつながっていれば、最新のものが適用されるはずです。

手順6:ドライバーとファームウェアを更新する

設定アプリから「Windows Update」を実行してください。
Surface専用の更新も、ここから配信されています。

更新するときは、タイプカバーを装着した状態にしましょう。
アクセサリ側のファームウェアも一緒に更新されるためです。

Windows Updateがうまく通らないときは、手動という手もあります。
Microsoftのダウンロードセンターで、モデル別のドライバーパックが公開されています。

本体側かカバー側かを切り分ける

ここまでやって直らないなら、どちらが壊れているのか判断しましょう。
これがわからないと、無駄な出費につながります。

方法1:USBキーボードをつなぐ

手持ちのUSBキーボードを、Surfaceに接続してください。
変換アダプターが必要な場合もあります。

  • USBキーボードは動く/本体の入力機能は生きています。タイプカバー側が怪しいでしょう。
  • USBキーボードも動かない/Windows側の問題か、本体の不具合が疑われます。

方法2:別のタイプカバーで試す

友人や職場に同世代のSurfaceがあれば、借りて試してください。
これが一番はっきりします。

  • 別のカバーなら動く/今のタイプカバーの故障です。買い替えで解決します。
  • 別のカバーでも動かない/本体側の端子または基板の問題になります。

本体側が原因の場合、新しいタイプカバーを買っても直りません。
だから、この確認を先にやる価値があるのです。

方法3:自分のカバーを別のSurfaceに付ける

方法2の逆パターンです。
自分のタイプカバーを、他のSurfaceに装着してみてください。

他の本体でも動かないなら、カバーの故障で確定します。

Surface Laptopの内蔵キーボードが反応しない場合

Laptopシリーズは、キーボードが取り外せません。
そのため、着脱や端子清掃という手が使えないのです。

試せるのは次の4つになります。

  • 強制シャットダウン/電源ボタンを20〜30秒長押ししてください。
  • 完全シャットダウン/Shift+シャットダウンで高速スタートアップをリセットします。
  • ドライバーの入れ直し/デバイスマネージャーから実行しましょう。
  • USBキーボードで切り分け/外付けが動けばWindows側は正常です。

これらで直らないなら、本体修理が視野に入ります。
Laptopのキーボードは筐体と一体化しているため、修理費はやや高めになりがちです。

買い替えか修理かの判断

タイプカバー側の故障だった場合

買い替えが現実的です。
中古市場でも流通しているので、費用は抑えられます。

ただし、世代ごとに互換性があります。
購入前に、自分のSurfaceのモデルに対応しているか必ず確認してください。

本体側の故障だった場合

端子の交換、または基板の修理になります。
Microsoftの正規サービスだと、本体まるごと交換になることが多いでしょう。

その場合、中のデータは戻ってきません。
データを残したいなら、民間の修理店を検討する価値があります。

応急処置という選択肢

すぐに修理できない事情もありますよね。
そのときは、Bluetoothキーボードやモバイルキーボードで凌ぐ方法があります。

3,000円程度から手に入りますし、他のデバイスでも使えます。
無駄になりにくい買い物だと思います。

再発を防ぐために

  • 持ち運びは閉じた状態で/カバンの中で接点がむき出しにならないようにします。
  • 折り曲げは最小限に/磁石で貼り付ける角度調整は便利ですが、使わないときは伸ばしておくと負担が減るでしょう。
  • 接点を定期的に拭く/月1回、乾拭きするだけで違います。
  • 飲み物は近くに置かない/液体が入ると一発で終わります。

よくある質問

Q. 接点復活剤を使ってもいいですか?

接点復活剤は、電気の通りを回復させる専用の薬剤です。
使うこと自体は可能ですが、量が多いとホコリを呼び込みます。

まず乾拭きで様子を見てください。
それでも改善しない場合の、次の一手として考えましょう。

Q. 突然使えなくなったのに、しばらくすると直ります

典型的な接触不良のパターンです。
端子の汚れ、またはマグネットの緩みが疑われます。

放置すると、完全に反応しなくなることが多いでしょう。
早めに掃除と切り分けをしておくことをおすすめします。

Q. 数字キーだけ入力できません

NumLockの状態を確認してください。
また、テンキーが有効になっていない可能性もあります。

物理的な故障とは限らないので、まず設定を見直しましょう。

まとめ

タイプカバーが反応しないときの流れを整理します。

  1. 着脱を2〜3回やり直す
  2. 接点を乾いた布で拭く
  3. 再起動、または強制シャットダウン
  4. Shift+シャットダウンで完全シャットダウン
  5. ドライバーを入れ直す
  6. Windows Updateで更新する
  7. USBキーボードや別のカバーで切り分ける

ポイントは、買い替える前に切り分けることです。
本体側が原因なら、新しいタイプカバーを買っても状況は変わりません。

手順は多く見えますが、実際には10分ほどで終わります。
まずは着脱と清掃から、気楽に始めてみてください。